ダンボールコンポスト 夏の様子 (体験記 その5)

夏場は温度に気を遣わなくてよい

もし初めてダンボールコンポストをやってみるなら、気温の高くなる春から夏にかけてがおすすめです。
ほとんど温度管理に気を遣わなくていいからです。記録を見てみると、基材の温度は、
4月 20~40度台
5月 30~40度台
6~8月  30~50度台 (60度超えの日もあり)

とまあ、大体こんな感じでした。
日中数時間は直射日光にあたるところにおいてあるので、真夏は、外気温+直射日光+発酵から出る熱で、結構熱くなっています。さすがにこれは熱すぎでは???と心配にもなりましたが、では何か問題があったかといえば...結局何も問題ありませんでした(*^_^*)

区分けして投入してみた

2箱目を始めるにあたり、最初の自分の方法を少し変えてみました。
どう変えたかというと、ダンボールを上から見て左右半分に区切って、交互に投入するようにしたのです。投入する前には、基材を下から混ぜ返すわけですが、今日、右側に投入するとしたら、右半分だけ混ぜ返して、その中に今日の分を投入(左半分はいじらない)。翌日は、今度は左側を使う。こんな感じです。

これは、人によってやり方が違うらしくて、聞いたところだと、5区域に分けて投入する、というやり方もあるそうです。(サイコロの5の目のように、4隅+真ん中)

わたし自身はここまで区分けしてやってはいないので、何とも言えないのですが、この夏、2つに分けて投入していく方法では、なかなかうまく行った感じです。夏場で分解が早いせいだと思うのですが、混ぜ返す際、そこには、前々日に投入したものがあるわけですが、それが何だかわからないぐらいにまでなっていることが多かったからです。

なぜ、区分け法を始めたかと言えば、常時真ん中に投入していく感じだと、全体をいつも撹拌する感じになり、そうするとどうしても前日の分解途中のものがわさわさ出てくる感じで、はなはだ気をそがれるのですね(-_-;) いずれ分解されるので、もちろん気にしなくていいのですが。

コンポストは好気性の分解と聞いているので、ある程度空気を入れてやる作業は大事だと思うのですが、それほど随時しゃきしゃき混ぜ返さなくてもどうやら大丈夫みたいですね。

夏場は虫にご用心

夏場は、そういうわけで温度管理もなく大層楽~ではあるのですが、一方で虫もつきやすくなります。
2箱目になって、ダンボールの大きさが微妙にかわり、でも前と同じカバーを使っていたところ...
ある朝、ダンボールを開けたところが、中から10匹ほどのコバエが出てきました。ひええ~(*_*)

が、ここはあわてずさわがず。

冷蔵庫で保管してあった米ぬかを投入。一気に温度を上げて、事なきを得ました。ほっ。

それにしてもどうして虫が入ってしまったのか。
原因は緩めになっていたカバーのせいのようでした。とりあえず、安全ピンで、だぶついている所を数か所とめて、箱との隙間がないようにしました。(最初からこうすれば良かったのだー。)

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安全ピンでサイズを調整

虫対策

わたしが受けた講習会では、もし虫が発生したとしても、それも栄養の一部だと思って混ぜて堆肥にしてしまいましょう(*^_^*)みたいな話だったのですが、それにしても、虫(コバエ)が発生するのは、あんまり気分のいいものではないし、それが嫌でコンポストをやめてしまう方もいらっしゃるようです。ですので、わたしの体験と講習で教えてもらった対策をいくつか書いておきます。

まずは、

虫がダンボールの中に入らないようにする。

そのためには、

  1. 虫よけのカバーをしっかりかける。
    わたしが使っているような、伸縮性のあるニット生地(Tシャツで使われているような生地)でぴったり箱を覆う。少しでもダブついていると、そこから虫が入るようです。もし、ピッタリ被せられなければ、箱全体をくるむような方法を取ればOKかと思います。要は、通気性を確保しつつ、ただし、虫が入り込めないくらい生地の目が詰んでいて(不織布とかでもいい)、隙間がないのが大事です。
  2. 虫が見えにくい夜間に投入しない。
    夏場は、どの虫も活動が旺盛だからか、コンポストのまわりに飛び交っている虫(コバエ)が増えた気がします。なので、基材を撹拌したり、「生ごみ」(我が家では「微生物のえさ」と呼んでいる)を投入したりしてる間に、どうしても中に入ってしまいやすいです。虫が入ってないことをきちんと確認してふたをする。そのためには、明るい時間に作業したほうが良さそうです。

もし虫が入って、繁殖してしまったら

とりあえず、基材の温度を上げる。温度を上げるには、油

使い古した天ぷら油とか、古くなったマーガリンとか?そんなものでいいと思います。そして、温度が上がったところで、よく基材をかき混ぜる!なぜかき混ぜるかと言えば、コンポストの中の基材の温度にはムラがあるので、温度の低い方に幼虫が移動してしまって、死滅させられないそうです。

わたしの経験では、上に書いたように、米ぬかでもかなり温度が上がるので、こちらもおススメ。わたしは時々コイン精米所を利用するので、その時には、すかさず米ぬかをキープ(*^_^*)して、当座使わなくても冷凍庫に保管しておきます。
コイン精米機のない都会でも、玄米を精米してくれるようなお店なら、ただでぬかをもらえると思います。

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